ウッドショック
最近ニュースなどでもウッドショックという言葉を聞かれることがあると思います。これは世界的規模で起こっている木材不足による価格高騰を表しています。
コロナ禍による休業に加え、住宅ブーム、山火事や虫害の発生が重なり世界的に住宅用木材が品薄になってしまっています。また、木材を運ぶためのコンテナ不足、海上輸送運賃の値上がりも重なっています。
輸入が出来ないのなら日本は山が多いのだから国産材を使えばいいだろうとお考えになるかと思いますがそうもいかないのです。当社でも柱や土台には国産の杉や桧を使用していますが、梁は米松を使用する床が多いです。それは安価で大断面が取りやすい輸入材をつかうことでコストを下げ、広い部屋が取りやすくなっているので、国産の杉や桧では価格があがり大きな部屋が取りにくくなってしまうためです。最近では国産材を下地材に使うことが多くなってきているために、国産材も値上がりと品薄になってしまっています。
輸入木材は構造材だけでなく、合板、ベニヤ板などにも影響が出てきておりそちらも価格上昇や品不足が起きてしまっています。
輸入木材の価格上昇は工事金額にも直結してしまっています。また、価格だけでなく木材の確保にも支障が出てくるために工事期間の延長や追加金額が必要をなる可能性も出てきているのが現状ですが、木材を納入してくれる業者さんとも協力しご迷惑が掛からないように対応していきたいと思います。
この、ウッドショックがコロナ禍だけの問題でそのうち解消されるのか長期化するのかはまだわかりません。
世界的な状況をみながら、これからも対応していきたいと思います。