炭のお話し vol.9
敷き炭?
馬王堆の軑候夫人と呼ばれる中国の女性が、1972年にミイラとして発見されました。
発見時の夫人は、なんと 死後4日目に匹敵する状態 だったと伝えられています。
夫人の埋葬されていた馬王堆古墳(湖南省)の周囲には、 5トンにも及ぶ炭 が埋められていました。
日本の古墳でも、 炭を使って保存 された、状態のよいミイラや遺骨が数多く見つかっています。
死後100年に渡って美しいミイラの姿を維持していた津軽承祜公も、その墓は 大量の炭 で覆われていたとか。
これも 炭の吸湿作用 で湿気を抑え、カビがはびこるのを防いだためなのです。
昔の人は、いち早く 炭の効力 に目を付け、利用していたなんて驚きですね