最近、暮らしの中で何かと注目されている「炭」。
当社では、床下に袋詰めにした炭を吊るすなど、快適な住まいづくりにいち早く炭を取り入れてきました。
炭の効果は半永久的に持続し、快適な生活環境をつくります。
床下に炭を吊るすことで、大切な家を湿気やシロアリ、カビから守ってくれます。
人にとって有益な事ばかりです。健康、快適にはかかせないですね!
[炭の種類]
炭には大きく分けて、白炭・黒炭 があります。
白炭の代表格は備長炭。硬く焼き締まっていて、表面が白っぽいのが特徴です。火持ちがよいので焼き鳥やうなぎなどの焼き物料理に珍重されています。最近では飲料水に入れたり、炊飯時に使ったり、用途も多様化してきました。
黒炭は比較的柔らかい炭で、表面が黒く、樹皮が残っているのが特徴。黒い粉が多いので、飲料・料理にはあまり向きません。除湿や消臭などにおすすめです。ハマホームでは、この黒炭を袋詰めにして床下に吊るしています。
[除湿・消臭に優れている訳]
炭の原料は植物。植物には導管と呼ばれる水や栄養素を送る管があります。
これは植物の種類によって数も状態も違います。広葉樹は導管がまばらで少ないのが特徴です。一方針葉樹は、導管が規則正しく並んで間の壁が薄いのが特徴。竹は針葉樹に似ていますが、導管が肉厚です。炭にした場合、この導管と導管の間の壁に微細な穴が出来、表面積が増えます。
杉断面 黒炭 140倍
材料ごとの表面積を比べると、
1.針葉樹 2.竹 3.広葉樹
の順です。具体的な表面積は、1グラムあたり
広葉樹で 10~30㎡
竹で 100~300㎡
針葉樹で 300~600㎡(杉はここに入ります)
にもなります。この驚異的な表面積が、吸湿や消臭に役立つのです。
自社製炭機
浜本建設では、最後まで木を生かすため、
工事中に出た木材の切れ端を自社製炭所で針葉樹の木炭に製炭しています。
針葉樹(杉・松・桧材等)の木炭は、他の炭に比べて調湿・脱臭能力や空気を濾過する能力が優れており、住宅に使用するのに適しています。
「敷き炭」は昔からある木炭の利用法の一つ。家の床下に木炭を敷き詰める、大胆かつ画期的な方法です。特に福井県は湿気の多い県。梅雨時や冬の湿気で不快な思いをした経験がある方も多いのでは。
炭は非常に吸湿力が高い。それだけでなく、湿度の高いところでは水分を吸着し、反対に湿度の低いところでは中に閉じ込めた水分を吐き出します。つまり炭は呼吸するのです。
この炭の呼吸は半永久的に続くので、一度床下に炭を敷けばその調湿効果はずっと続きます。表面積の大きい炭は湿気ばかりでなく、人体に有害な物質も吸着してくれます。
また、家の最大の敵であるシロアリ。シロアリの好物は、ずばり湿気。気密性の高い住宅では、床下に湿気がたまりやすく、シロアリの大量発生につながります。通気性がよく、湿気のない住宅にはシロアリは発生しないのです。もちろん湿気がない、敷き炭が施された床下ではカビやダニの発生も抑制出来ます。
家族みんなが集まるリビングなどは、そのにおいがこもりやすく、キッチンなどから流れる湿気もたまりがちです。この空間を、爽やかで快適なものにするためには、炭を部屋の四隅に置くのが効果的。
炭には小さい孔がびっしりあいていて、においのもとを吸着します。また、水分をほとんど含んでいないので、湿気を吸って周囲の湿度を下げ、湿気が少ない時は放出して湿度を調整します。だから調湿、消臭に効果的。
炭の量は多いほどいいのですが、最初から大量に用意するのは大変なので、まずは無理のない量から。サイドボードなどの家具があれば、その上に鉢やカゴを置いて炭を4〜5本飾ってもステキです。または、四隅の床に大きめのカゴや壷を置き、炭を10本ぐらい入れるのもいいでしょう。
いずれにしても、炭の効果で空気が爽やかになり、家族みんながよりくつろげる空間になること間違いなしです。
スモーカーがいると、部屋にタバコのにおいがしみつき、空気も汚れがち。炭の強力な消臭効果を利用してにおいを消し、クリーンな空気を保つようにします。
部屋の中に炭をたくさん置いてあれば、それだけで消臭効果がありますが、灰皿の風下に炭1〜2本を小さいカゴなどに入れて置いたり、同量の炭を直接灰皿の中に入れると、さらに効力を発揮。灰皿に入れた炭も洗って乾かせば、何回でも使えます。予備を用意しておきましょう。